無塩せきガソリン

SALT-FREE GASOLINE

ジーンズの異臭対策

5月も終わりに差し掛かかった。梅雨と夏の到来である。

ジーンズ洗わない派のみならず、部屋干し勢やスーツ軍団など様々なクラスタが異臭対策を余儀なくされる。

 なぜこの時期になると嫌な臭いが目立つのか、どうすれば防げるのか。

 

なぜ臭うのか

www.live-science.com

 

この臭いは、衣類についた雑菌が皮脂やタンパク質汚れを分解して醸し出されたもの。

 

そう。異臭の正体は雑菌の活動で、洗濯をしなかったり生乾きのまま放置していると雑菌は皮脂や水分を栄養にしてドンドン活発になるのだ。ここまでは経験則でなんとなく理解できるだろう。恐ろしいのは以下である。

 

一度この状態になると、普通に洗っただけでは元に戻りません。乾いたときには臭いが消えていても、それを着て汗をかいたり雨に当たったりすると、残っていた雑菌がその水分を糧にして増え、臭いが復活します。

 

要は「一度服に雑菌が繁殖すると簡単には死滅しない」ということである。

 

これはつまり「梅雨時はなんか臭うな」という服には全て雑菌が繁殖していて、普段臭いが気にならないのはただナリを潜めているだけだから...のようだ。

 

「うわー汚ねえ!そんな雑菌だらけのジーンズを洗わずに毎日穿くなんてイカれた行為はやめて普通に洗濯しろよ!」

 

と思ったあなた。

以下の研究結果を見て欲しい。

 

gigazine.net

デニムが洗濯された後、Leさんがさらに13日間連続して着用した後に、再びデニムに付着しているバクテリアを検出してみたところ、結果は15ヶ月間ずっと同じデニムから検出された内容とほぼ同じでした。つまり、15ヶ月に1回洗濯をしようと、約1週間に1回洗濯をしようと、ジーンズに残存するバクテリアの量はほとんど変わらないということです。

 

 洗濯をしようがしまいがバクテリア...要は雑菌の総量は変わらない、というのがこの実験の結果である。つまり、雑菌の活動さえ封じ込めてしまえば異臭問題は解決する、ということが分かる。

逆に言えば誰がどのように着た服にも大体同じくらい雑菌が繁殖しているのだ。そこまで神経質になることはない。必要なのは適切なケア。

 

 

どうすれば異臭は消えるのか

では、どのようにして雑菌の活動を止め、繁殖を抑えるかという方向で異臭を押さえ込む方法を5点挙げる。

 

1.裏返してファブリーズ 効果:★

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最もイージーで手っ取り早い。脱いだら裏返してハンガーに掛け、表裏両面に2,3プッシュ。終わり。誰でもできるし工夫もいらない。効果があるのは次に穿くまで。つまりファブリーズで異臭を抑えても1日くらいしか持たない(経験による実感)。おまけに生地に残るものが多いのでスプレー後は生地がベタつく...気がする。

生地からなくなる:菌、臭い

生地に残る:皮脂、スプレー成分、水分

 

2.冷凍庫 効果★★

まことしやかにささやかれる「ジーンズは冷凍庫に入れておけば菌が死滅する」という冷凍神話だが、一度経験がある方ならわかると思うが効果は長続きしない。これは日本の湿潤な気候が関係していると俺は睨んでおり、冷凍庫から出してすぐ水分が付着するため、菌も再繁殖してしまう...と考えられる。アメリカの、特に砂漠地帯のような乾燥した地域でなら効果を存分に発揮するかもしれない。同様に「電子レンジでチンする」といった家電利用パターンはあまり効き目がないと思う。高いジーンズで妙なことはしないのが吉。

生地からなくなる:菌、臭い

生地に残る:皮脂、水分

 

3.裏返して天日干し 効果:★★★★

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これも手軽で簡単な方法。裏返して日当たりのいい場所に放置するだけ。布団干しと同じ要領で、雑菌を死滅させて生地の水分も飛ばす。効果があるのは…2,3日くらいか。菌は一度死ぬものの、皮脂は残っているので簡単に再繁殖してしまう(経験による実感)。インディゴの色褪せ、紫外線による生地劣化の原因にもなるので毎日やるもんではないと思う。そもそも梅雨時ってあんまり晴れないし。

生地からなくなる:菌、水分、臭い

生地に残る:皮脂

 

 

4.スチームアイロン 効果:★★★★★

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ジーンズにつく臭いの原因は水分と皮脂だけではない。煙草、線香、肉などの煙はすぐ臭いが付着する上になかなか落ちない。また、インディゴの色落ちを防ぐための”定着液”なるものが使われていた場合、糊落としの1週間後くらいに急に鼻を刺すような酸っぱい臭いがするケースもある(経験による実感)。酸性の物質がインディゴの定着を強めるためである。これがいつまでも残るとキツイ。

こうした、雑菌由来でない臭いにも効果を発揮するのがスチームアイロンだ。高温の蒸気でにおい物質自体を吹き飛ばす。綿100%なら高温で、ポリ混デニムなら低温で行う。グイグイ押し付ける必要はなく、軽く乗せる程度でOK。

難点は色落ちへの影響が未知数であること(今年から始めてみた)、弱いアタリは消えてしまうこと、伸びた生地が縮んでしまうことである。

生地からなくなる:菌、水分、臭い

生地に残る:皮脂

 

 

5.アロマスプレー 効果:爽やか

・好みのアロマリキッド−2,3滴

・無水エタノール−10ml

・精製水(水道水でも可)−20ml

をスプレー容器に入れよく混ぜる。爽やかな香りで紛らわせてしまう。問題の本質は解決できていないのに、見てくれだけ取り繕ったような感じだけど構わないだろ?社会がそうであるように。

 

 

洗濯が一番

しかし上記の方法はいずれも「皮脂」を除去できなていないのだ。雑菌がいなくとも、油分やタンパク質が生地に付着し、そこから弱っていくので長い間洗っていないとブローアウトしていくことになる。ジーンズを爽やかに保ち、長く穿きたいならこまめに洗濯をするのが一番いい。という身も蓋もない結論にどうしてもなってしまうのである。